所属学生の声
行動系に所属している学生に、「行動系ってどんなところ」ときいてみました。
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行動系の良さは、コストとそれに見合うだけの有り余るリウォードをもらえることです。
コストとは、研究を行っていくうえでのつらさ・苦しさです。研究は、必ずしも順風満帆に進んでいくものではありません。しかしながら、行動系での研究活動においては、事あるごとに自身の研究室のメンバーだけでなく、他分野の研究室のメンバーとの交流によって、多くの建設的な意見をもらうことができます。さらに、他研究室の先生方からも意見をいただくことができます。これらが、コストを払ったうえでもらえるリウォードです。つまり、行動系には「研究活動を行える人間環境が揃っている」といえると思います。
行動系は研究活動を充分に行える人間環境が揃っているだけではありません。この他にも研究活動に必要な施設も確保されています。パソコン機器・実験器具・実験装置そして実験室とどれをとっても研究活動を行う際に必要なものが行動系には揃っています。つまり、行動系には「研究活動を行える道具環境が揃っている」といえると思います。
しかしながら、行動系における最大のリウォードは、研究活動を通して自身を磨くことができることだと思います。つらく・苦しい研究の中に面白さを見出し、研究をやり終えたときに感じるなんともいえない達成感・満足感は、他のものとは代えられない自分の財産になります。つまり、行動系は「研究活動によって自身の成長を実感できる場所」だといえると思います。 以上のように、コストを払うことで得ることのできる3つのリウォードに興味・関心が方々はぜひ行動系の門をたたいてください。そして、人間としての自身の成長を実感してください。待っています。
博士課程前期生
学生の声2
【行動科学講座での大まかな学習暦】
学部2年:実験では、毎週レポート課題が出されました。先生方が毎回丁寧に添削してくださり、レポートの書き方を徹底的に学ぶことができました。
学部3年:実験の内容や求められるもののレベルも高くなり、様々な文献を読んだりして課題に取り組みました。夏休み前に研究領域が決まり、夏休みには、後期からどのような研究をしたいのか考えたり、雑誌会の論文を探したりしました。3年生後期には、先生や先輩方の力を借りながら、各々研究計画を立て、それをもとに実験をして、発表を行いました。
学部4年:卒業論文に向けて、各自で研究に取り組みます。9月末には卒業論文の中間発表会がありました。
【入って身についたこと】
- 時間を守ったり、締め切り日を守ったり、忙しい中で時間を有効に使ったりするなど、生活にメリハリをつけ、自分自身を管理する力をつけることができました。
- パソコンを使うことが非常に多いため、パソコンを一通り扱うことができるようになりました。
- プレゼンテーションをする機会が何度もあり、相手に分かりやすく伝える訓練をすることができました。
【メッセージ】
- 「大学では、心理学を勉強したい!」と思っている人は入ったらいいと思います。
- 勉強が結構忙しいので、「大学では、勉強以外のことに最も力を注ぎたい!」と思っている人にはあまりお勧めできません。
- 忙しいのは確かですが、アルバイト、サークルなどができない訳では全くないので、勉強以外のこともたくさん経験して、自分の世界を広げてください!
学部生
学生の声3
行動系は研究に関しては厳しいところです.
学部2年から3年の前期にかけて,毎週1本実験のレポート(学生の成長とともに先生の要求レベルも高くなっていきます).実験は朝からでもちろん時間厳守.レポートはしっかり添削してもらい,あまりにも直しが多いと再提出.3年の後期には自分の興味から研究計画を立て,実験や調査を行い,分析してレポートにして,それをまとめて行動系内で発表.4年に入ったらその実験をもとに,卒業研究を行います.求められるレベルもかなり高いです.
しかし,行動系に入るとこれらを乗り越えてきた先輩がいます.いい研究・研究室生活ができるように導いてくださいます.先生方は学生がよい研究ができるようにと思ってくださっています.そして,ともにこれらのレポートや発表を乗り越えた友達はかけがえのないものになります.みんなで協力しながら,自分が興味のある研究を進めていける行動系はとてもおもしろいところです.
研究と直接の関連のない仕事に就いた卒業生も,ここで培ったプレゼンテーション能力は社会に出てからも役に立つ,と口を揃えていいます.いい研究をすること,自分の伝えたいことをちゃんと伝えられるようにすること,これらが十分にできるところです.
学部生
学生の声4
私は、学部・博士課程前期・後期と行動系で過ごしてきました。自身の過去を振り返って、行動系について2つの側面から述べてみたいと思います。
まず1点目、教育の現場としての行動系です。
学部時代、2年生対象の心理学基礎実験で、人の心について研究することの“最低限の”心構えを徹底的に教えられました。例えば、遅刻。基礎実験では無断欠席や遅刻は基本的に許されません。これは、仮に自分が実験を行っていた場合、実験参加者を待たせないという責任感を持たせるためです。そのほか、3年生までの実験・実習にて、物事を論理的に考えるトレーニングをされ、PCの扱い方・実験・調査協力者との接し方を一通り学びました。それらを基に4年生からは、卒業論文のために、数回の調査・実験等を自身で行います。さらに、“人にわかってもらう” 文章を書く ・“人にわかってもらう”プレゼンテーションをするということの重要性とそのためのスキルも教わりました。教員やティーチングアシスタントの院生に、時にはやさしく、時には厳しく教えていただいたことを今でも覚えています。
これらのカリキュラムにそって勉強してきたことにより、時間の有効な使い方や、仲間(先輩や後輩)との接し方など、さまざまなことも学べました。私の友人(社会人)が話していたことですが、これら身につけたスキルは、社会にでた後に明確に役立つ時が来るそうです。
大学院生になると、教える側の立場にたつことで、さらに上記のスキルが身に付いたように思えます。例えば、ティーチングアシスタントとして実験の補助をしているときに、学部生から何気ない質問をもらいます。その質問に対して、いかに相手にわかってもらうように説明するかといったことです。そのために、再度基礎的なことを勉強し直しました。教える側、教えられる側の両方を学ぶことは非常にためになりますし、今の私を形づくっていると考えています。
次に2点目、研究の現場としての行動系です。
特に、大学院志望の方にお伝えしたいのですが、行動系には、基本的に自主性という名の大変さがあると思います。行動系は、人に言われたことを研究する場所ではありません。自主的に研究をすすめるためには、自分自身が問題意識をしっかり持ち(最初はおぼろげでも・・・)、その問題意識を解決しようとする意思の強さとそれに対応する努力をおしまないことが前提になります。そのような、自分のやりたい研究に対するひたむきさに加え、他者に自分の研究を理解してもらい、よりよいアドバイスを得るために、コミュニケーションスキルを持つことも必要です。
日々熱心に研究に努めている学生に対し、行動系のメンバーは協力を惜しみません。
この行動系での数年間の研究生活を選ぶか選ばないかはあなたしだいです。
博士課程後期生